いま、若い年代から、年配の方をも問わず流行しているシンプルでやさしい風合いの北欧家具。
このブームは今だけのものでしょうか。
いえ、実は昭和の時代にも良く似たブームがありました。
30代、40代の方のお母さんの若い頃に使っていたキッチン用具を押し入れから出してみれば、その北欧風の様なとぼけた柄に出会うのではないでしょうか。
流行は繰り返すとはいいますが、まさに同じ道をたどっているのは不思議なような気もします。
古きを温めて、新しきを知るとは言いますが、北欧デザインのものは、どこかしらほっこりあたたかく、かつ、どこか「新しい」のです。
実は、私などもその魅力に憑かれた例です。
私の北欧との出会いは、実家の埃のかぶった物置の隅でした。
年末の片付けついでに、偶然見つけたデッドストックのほうろうの鍋は、まさにその通りの新しい品で一目で魅了されてしまいました。
それから、次から次にでてくる北欧風のキッチン雑貨の数々を前に、ふとこの使用するにはもったいないキッチン雑貨を、できれば飾りながら使用したいという欲求がでてきました。
そして、それにいちばん答えてくれたのが「北欧家具」でした。
北欧家具に飾られた雑貨たちは、本来の居心地のいい場所を見つけたの如く、まるで雑貨屋さんかカフェかの様に私の部屋を変身させてくれました。
「昭和」の古さと「北欧」の新しいコラボレーションは、いまとなっては一般的になりました。
では、今の新しいデザインとは共存できないのでしょうか。
いや、できます。
主張しすぎず、なにとでも調和してしまうところが北欧家具の不思議なところです。
無機質なイメージと合わせると、ちょっと粋でかっこよくモダンにもなりますし、逆に木の風合いでカントリー風にすると、絵本に出てくるお部屋みたいにメルヘンに変身したりと自由自在です。
そして、年齢を問わずに北欧が流行しているのには、「和風」も北欧との相性が良い所にあります。
もともと、和風との共通点が多いので当然と言えば当然ですが、この変幻自在さと馴染みの良さがユーザーの幅広さを支えているのでしょう。
ただし、和風と北欧のコラボレーションはわりあい上級者向けで、失敗するとよくわからない和風になるという諸刃の剣でもあります。
どうしても和風と合わせたい方は、センスのいい人に頼むか、その道のプロに任せた方が無難でしょう。
北欧ブームはまだまだしばらくは続くと思います。
しかし、またブームが去った時、自分の子供が大きくなってその魅力に気付いてもらえたら嬉しい限りです。
私が「北欧」に出会ったときのように。